太田母斑
その色は、青灰(色)~黒(色)~褐色と分布するメラニンの深さや密度により、異なる様相を呈します。
好発部位は、上下眼瞼、強膜、頬部、側頭部、鼻背、鼻翼、前額、耳介、下顎部などです。
女性に多く出現し、その出現時期は、生下時および乳児期にみられる早発型と、思春期や妊娠、出産後、閉経後などのホルモンバランスの大きく変化する時期に顕在化してくる遅発型とがあります(平均では20才代となります)。
通常、片側性ですが、両側性のこともあり、両側性後天性メラノーシスや肝斑などとの注意深い鑑別を要することもあります。
治療法
治療法は現在ではアレキサンドライトレーザーやQスイッチルビーレーザーにてほぼ100%治療が可能です。
初回から数回目までは治療後さらに色調が濃くなってしまう時期がありますが、繰り返し治療をおこなうことで改善が100%可能です。
以前には植皮術や切除などの形成手術が行われたり、ロングパルスレーザーや雪状炭酸圧抵法+剥皮(術)などにより治療されてきましたが、色素を除去しきれなかったり、瘢痕を残すことが多くありました。
また、肌色のアートメイキングによる着色は、カラーマッチが悪く、一度いれてしまうとその除去が困難なため推奨できません。
初回から数回目までは治療後さらに色調が濃くなってしまう時期がありますが、繰り返し治療をおこなうことで改善が100%可能です。
以前には植皮術や切除などの形成手術が行われたり、ロングパルスレーザーや雪状炭酸圧抵法+剥皮(術)などにより治療されてきましたが、色素を除去しきれなかったり、瘢痕を残すことが多くありました。
また、肌色のアートメイキングによる着色は、カラーマッチが悪く、一度いれてしまうとその除去が困難なため推奨できません。
治療により期待される効果
最近では、Qスイッチシステムを導入した超短パルス型のルビー、ヤグ、アレキサンドライトレーザーなどによる数回の治療で比較的良好に除去できるようになってきており、患者さんの満足度も高くなっています。
(参照:社団法人日本形成外科学会)
(参照:社団法人日本形成外科学会)
症例写真
60歳台女性
物心ついた時から存在する青あざ 太田母斑のレーザー治療症例です。
物心ついた時から存在する青あざ 太田母斑のレーザー治療症例です。
20歳台女性
中学生ぐらいから出現した右頬の青あざ 太田母斑のQスイッチレーザー治療症例です。
中学生ぐらいから出現した右頬の青あざ 太田母斑のQスイッチレーザー治療症例です。
生後4ヶ月ごろから目立ってきた右頬の青あざ 太田母斑のQスイッチレーザー治療症例です。
0歳時より存在する青あざ 太田母斑の治療
うすいあざは2、3回で綺麗になります。
うすいあざは2、3回で綺麗になります。
(リスク)
色素沈着
白抜け(治療後周りの皮膚より白くなるが数年で改善)
まだら感(あくまで治療過程のみ、いずれ改善)