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白斑の治療について
白斑とは
俗に「白なまず」と言われるもので 皮膚に色素の一部が脱色された部分が見られる後天性色素脱失症です。
班の形は木の葉状、類円形のものから不規則な地図上を示すものまでさまざまですが、境界ははっきりとしています。
また、髪の毛のある部分に症状が現れた場合は、その部分の毛が白髪になることが多いです。
具体的には身体の両側に広範に白斑が認められ、尋常性白斑の半数以上を占める「汎発型尋常性白斑」、ある神経の通り道に沿って白斑が認められる「分節型尋常性白斑」の2種類に分類されます。

白斑には皮膚科光線療法が有効で、当院ではエキシマライトを使ったターゲット光療法(MEL療法)を施行してます。

難治性の手足の白斑にも他の療法に比べて有効性が高いといわれており、他の皮膚科光線療法で治らない白斑に、また他の療法で少し治ってもそれ以上有効性が得られない白斑や発症してから経過の長い白斑にも効果があると報告されています。
白斑の原因
色素をつくる細胞であるメラノサイトの消失あるいはメラニン色素をつくる機能の停止により生じます。
一般的には外用療法や紫外線療法、皮膚移植など様々な治療が行われています。

発症のきっかけは、怪我、日焼け、火傷などによる皮膚への刺激やストレスが影響しており、それが原因で自己免疫がメラニン色素を形成する細胞を攻撃する自己免疫疾患の一種や、遺伝的要因もあるとも言われていますが、明確な答えはありません。

伝染することはなく、命にかかわることもありませんが、原因がはっきりとわかっていないため、皮膚病の中でも最も治りにくい病気の一つとも言われています。
白斑の治療法
一般的に白斑の治療は、一般的には外用療法や紫外線療法、皮膚移植など様々な治療が行われています。
いままでの紫外線療法では白斑以外の健康な皮膚への照射が避けられず、周囲の皮膚とのコントラストがつき逆に目立ってしまうことが少なくありませんでした。
エキシマライト光線療法では患部に限定してに照射することで、そのようなデメリットを回避し、白斑部分のみを集中的に治療することができます。
治療の流れ
1 診察
まず診察を行い、施術適応、同意書記入、施術の照射範囲や強さを決定します。
2 皮膚を保護
病変部周囲の正常皮膚を保護するために遮光クリームを塗ったり、保護したりします。
3 エキシマライトを照射します
所要時間は5~10秒ほどと短時間で、痛みはありません。
照射部はほんわかとした温かい感じになります。

ただし、照射当日・翌日は日焼けをしやすくなりますので、紫外線は避けるようにしましょう。
洗顔や化粧、入浴などは当日から可能です。

治療スケジュールとしては、週に1~2回程度の頻度となります。
病変部の状態、光線療法をうけた回数により出力をあげていきます。
症例写真
13歳 女性 生まれつきのもの 徐々に白さ拡大していた。
かなり白いので極薄分層植皮を併用。オペ後40日エキシマライト開始。34回。
一般的なナローバンドUVB装置とくらべ、エキシマライトはより狭い範囲に集中的に光をあてる治療ですので全身型の発疹には向きません。
施術名 UVライト光線皮フ科療法
施術の説明 UVライトを患部に照射。痛みなどはありません。
施術の結果 UVライトによりメラノサイトの刺激をうけて、色素が発色することがあります。その場合、少し濃い色調になります。
施術の副作用
(リスク)
傷あとの直後、赤みが強く徐々にピンク色となり、2~3年かけて最終的に肌色・白色の傷あとになります。
施術の料金 保険適応
あざの治療料金
基本的にはあざは保険適応にて治療可能です。
お子様は自治体によってご負担はありません。